コロナ禍により医学会でも色々と変化が起きています。
今回は医学の発展に重要な学会についてお話ししたいと思いましたが、学会について一から書き始めたらとても多くなったので、これはまた後日上げることとして、まずは今回書くきっかけになった学会のWeb開催についてお話します。
日本頭頸部癌学会という耳鼻咽喉科に関係した癌に関する大きな学会で、耳鼻咽喉科医だけでなく、放射線科、歯科口腔外科、外科、形成外科と関連する他の科の先生方も参加する耳鼻咽喉科系の中では大きな学会です。学会の学術講演会は毎年6月に行われていて、今年は大阪で開催予定だったのですが、今回Web開催になり私にとっても初めてのオンライン学会参加となりました。ちょうど連休もあり、しっかりと勉強することができました。
学会は一般的に木曜、金曜に開催されることが多く、クリニックをするようになったら以前のように気軽に行けなくなりましたが、Web開催はこの制約を取り払ってくれて私にはとても助かります。
普通の学会とは違い思う存分スライドを見ることもできてとても良いと思いましたし、大きなトピックは全て見ることができました。
もちろん学会会場で全国の先生と交流したり、実際に全国でどのような問題に直面しているか、どう対応しているかなどをじかに意見交換したりするのは会場にいないとできないのでデメリットではありますが、学会会場は同時に複数会場でやっているため興味のある発表が同時にあって困ることもあるのですが、Webだとどちらもゆっくり見ることができ、ここは大きなメリットだと感じました。
大きなトピック以外にも多数の医者が発表をしているのですが、Web開催になるとほとんどここに興味を持てなくなったのが今回の発見の一つでもありました。所属していた神戸大学の後輩先生達の発表をチェックするくらいで、400のそれ以外の発表はざっと見るだけになりました。
医学は劇的に発展することが毎回起こるわけではありませんが、それでも多数の医者の日頃の研究で着実に前進はしています。私も自分が研鑽してきたことに加えて最新の情報を手に入れて、皆様の心配事に還元できればと思い続けていきたいと思います。